今の携帯業界は、毎月の高速通信容量を使い切らなかったら翌月に繰り越されます。
ですが、同じ翌月に繰越とは言え、楽天モバイルを始めとするMVNOとドコモやau、ソフトバンク3社では大きな違いがあります。
決して無視できない違いですので、楽天モバイルなどにMNPで移動するか考えているような方は覚えておいてください。
3大キャリアとMVNOとのパケット繰越しの違い
どちらも余った高速通信容量は翌月に繰り越されます。
ですが、大きな違いがひとつあります。それは、3大キャリアの場合、翌月に繰り越した高速通信容量よりも毎月の高速通信容量が先に消費されるのです。
楽天モバイルなどのMVNOは大抵翌月に繰り越した高速通信容量から消費していきます。
つまり、楽天モバイルなどのMVNOでは特に考えることもなく高速通信していけば繰り越した容量を消費できますが、3大キャリアの場合は毎月の高速通信容量を使い切らないと繰り越した容量を使えないのですね。
例:5GBプランで3GB余った場合
翌月はそれぞれ8GBまで高速通信容量を使えます。1月分:3GB+2月分5GB
そこで4GB使うとそれぞれ4GB残ります。
- 3大キャリア:1月分3GB+2月分1GB
- MVNO:1月分0GB+2月分4GB
MVNOはすでに繰越分は終わって毎月に高速通信容量を消費し始めています。3大キャリアは毎月の高速通信容量をまだ使い切っていません。
ここで、3月になると合計の高速通信容量が変わってきます。
- 3大キャリア:1月分3GB-3GB+2月分1GB+3月分5GBの合計6GB
- MVNO:2月分4GB+3月分5GBの合計8GB
という差になります。3大キャリアでは繰り越した分を使わなければ破棄されますので、2月分の残りと3月分の高速通信容量の合計が利用できることになります。
つまり、「無駄にならない」と言いつつも3大キャリアの場合は無駄になることが多いのですね。
同じ容量でも時々繰越しがあるような人は、3大キャリアでは少し残念な事になりかねません。毎回繰り越す方であれば特に問題は無いと思います。
まとめ
3大キャリアとMVNOとの高速通信容量の繰越した分の消費方法が違うということで、いざという時に容量が多くなるMVNOが安心できます。特に楽天モバイルですとデータシェアがあるので、高速通信容量が多いほうが良いです。
使う状況によっては全く影響が無いかもしれませんが、一時的に高速通信容量を沢山使う時があればかなり影響があるので、この違いは覚えていて損は無いと思います。