最近DSDV対応のスマートフォンが販売されるようになってきました。
DSDSやらDSDVという単語としては特に意味がない略称ですので、最初見た時はさっぱりわからないと思います。
この先発売されるスマートフォンにはDSDV対応のものが多くなってくることが考えられますので、覚えておいたほうが良さそうです。
DSDVとは「Dual SIM Dual Vo-LTE」の略で、スマートフォンが2つのSIMを同時に待ち受けできる機能です。4G(Vo-LET)のSIMを2枚使うことができるので、2つの電話番号で待受が可能ということです。
2つの番号を使っている人には特に利用価値があるので、必要な人はチェックしておきましょう。
DSDVについて
DSDVは、「Dual SIM Dual Vo-LTE」の略で、2枚のSIMでVo-LTEの待受ができるスマートフォンの機能です。
Vo-LET(Voice over LTE)は、ざっくりいうと4Gという通信規格で綺麗に通話するためのもので、日本におけるドコモ、au、ソフトバンク全てで採用されています。今では当たり前になっている、通話と通信が同時にできるという特徴があります。
スマートフォンは通常の使い方ですと、1枚のSIMを使って4G(Vo-LTE)の待受や通話やネット通信を行います。DSDVは2枚のSIMを同時に端末に入れてそれぞれ4G(Vo-LTE)の同時待受をすることができ、そのばその場でどちらかのSIMを使って通話やネット通信を行います。
つまり、2つの番号で待ち受けするときは通常2つのスマートフォンを持つ必要がありますが、1台のスマートフォンに2つの番号を入れて1台ですますことができるというのが、一番の特徴になります。
ですが、これだけではDSDSとの違いがよくわからないと思いますので、DSDSとの違いも見ておいたほうが良さそうです。
DSDVとDSDS、DSDAの違い
DSDVの前は、DSDS「Dual SIM Dual Standby」が主流でした。このDSDSも基本は2枚のSIMの待受が同時にできるというものです。
DSDSは制限があり、4G+2G、もしくは4G+3Gという違った規格を使う仕様になっていました。
DSDVの場合は、4G+4Gの通話と通信が使えるので、現在のSIM環境に準じたものになって特殊なSIMを使う必要がなくなります。
3G非対応のSIMを利用することができるようになるので、この先SIM2枚の同時待ち受けを利用しやすくなります。
DSDSとDSDVの違いは、使えるSIMの違いと言って良いでしょう。
そして、それが進んだものとしてDSDA「Dual SIM Dual Active」というものがあります。
これは2枚のSIMを組み合わせ自由で使えるという、DSDVから更に一歩進んだものです。これらの違いを表にすると
使用SIMの制限 | SIM同時利用の制限 | |
---|---|---|
DSDS | 4G+3Gなどスロットに合う規格が使えること | 通話中に別のSIMは同時に使えない |
DSDV | 4G(Vo-LET)+4G(Vo-LET)が使える | 通話中に別のSIMは同時に使えない |
DSDA | 4G(Vo-LET)+4G(Vo-LET)が使える | 通話中の別のSIMで通信ができる |
となります。DSDSとDSDVの違いは、使えるSIMが違うことです。
機能としてはほとんど変わらないので、DSDSとDSDVについては、スロットに合うSIMを入れることと、同時に使えるSIMは1枚ということを覚えておけば、混乱することはないかもしれません。
それとは違うDSDAのポイントは、SIMが2枚同時に使えるということで、SIM1で通話しながらSIM2で通信をすることが可能になります。
仕事とプライベートの電話番号を変えている場合、電話番号を2つ持つ必要がある人でも通信をするSIMを固定できるので、通話のみの安いプランのSIM+通話と通信をする高めのプランのSIMという使い方が可能になります。
もちろん電話番号が1つでも、通話できる安いSIM+通信のみできる安いSIMという組み合わせが可能になるので、利用料金を下げることが可能になります。
DSDAはスロットに合うSIMであれば、特に気にしないで通信などの設定もできるようになりますが、スマートフォンはまだ日本にはありませんので、暫く待つ必要はあります。
さらなる技術の進化で、より便利な環境になってほしいところです。
DSDV対応端末
DSDV対応端末は、2018/06/01現在はまだまだ少ないです。
- ASUS:ZenFone 5 (ZE620KL)
- Huawei:Mate 10 Pro
- Sony mobile:Xperia XZ2
あたりが有名でしょうか。
DSDV注意点
DSDVを利用する際の注意点があります。
使えるSIMの制限がある可能性
DSDVは結構新しいので、使えるSIMが制限される場合があります。
例えば、ソフトバンクのSIMだけ使える、auのSIMは使えないなどですね。DSDVを期待して購入しても使えないと意味がないので、かならず端末購入する前に使うSIMが対応するかをチェックする必要があります。
DSDV(デュアルSIM デュアルVo-LET)についてまとめ
DSDVはDSDSの一種で、使える2枚のSIMが現状にあったものに変化したものというところです。
現在メジャーなSIM(4G Vo-LET)を2枚同時に待ち受けできることで、最近だんだん少なくなってきている3GのSIMを探す必要がなくなります。
使えるSIMが4G+4Gという組み合わせが可能になるということで、3G対応SIMを用意することが難しかった人でも、1台2番号待受が簡単にできるようになります。
DSDSとDSDVの違いは使えるSIMの違いだけですので、2つの電話番号を使う環境の人以外にはあまり関係が無いかもしれませんので、2番号を使わない人はさらにDSDAの端末が発売されるのを待っておきましょう。