ノートパソコンやタブレットを利用している人はネットに繋ぐためにモバイルルーターを使っている人が結構います。ですが、今はスマートフォンは誰でも持っていると言っていいくらい普及しているので、そのスマートフォンでテザリングができればモバイルルーターをわざわざ使わない人も多いです。
テザリングというのは、ノートパソコンやタブレットなどをスマートフォンと接続して、スマートフォンのモバイル通信を利用してインターネット接続ができる機能です。スマートフォンがあれば、ノートパソコンやタブレットがモバイル通信できない機種でもインターネットを利用できると思えば良いでしょう。
便利な機能のテザリングが今使っているスマートフォンで使えれば嬉しいもの。さらにスマートフォンの利用料金が安ければ言うことはありませんので、楽天モバイルのような料金が安い格安SIMでもテザリングが出来るかどうかが気になるでしょう。テザリングが安心して出来るのであれば、わざわざ料金が高い大手キャリアを使う必要も無く、さらにモバイルルーターを使う必要も無くなります。
ここで、楽天モバイルでテザリングが出来るかどうかを見てみましょう。
楽天モバイルでテザリングができるかどうか
楽天モバイルでテザリングができるかどうかですが、一言で言えば、テザリングはできます。
テザリングは特に制限も何もないので、端末が対応しているかどうかが重要になります。端末はSIMフリー端末の中でテザリングに対応していれば問題なくできますので、端末の選択を間違えない限りは大丈夫です。
ですので、モバイルルーターを使っている人でも、テザリング対応のスマートフォンを使えばモバイルルーターは解約しても問題無いかもしれませんね。
テザリングが出来ることがわかったので、次はプランを考えてみましょう。
テザリングをするのに良いプラン
テザリングはスマートフォンを通してネットに繋ぐことになるので、スマートフォンの高速通信容量をそのまま消費していきます。
ですので、楽天モバイルのSIMを使ってテザリングをする場合は、使うであろう高速通信容量を考えてプランを選ぶ必要があります。
データSIM (SMSなし) |
050データSIM (SMSあり) |
通話SIM | |
---|---|---|---|
ベーシックプラン | 525円 | 645円 | 1,250円 |
3.1GBプラン | 900円 | 1,020円 | 1,600円 |
5GBプラン | 1,450円 | 1,570円 | 2,150円 |
10GBプラン | 2,260円 | 2,380円 | 2,960円 |
20GBプラン | 4,050円 | 4,170円 | 4,750円 |
30GBプラン | 5,450円 | 5,520円 | 6,150円 |
基本料金はこのようになっています。
見るところは高速通信容量で、毎月どのくらい使うかを把握すると、無駄に大きいプランにする必要もありませんし、逆に足りなくて大変な目に合うことも少なくなります。
大まかな目安は
テザリングして行う作業 | |
---|---|
ベーシックプラン | PCでのテキストメールがほとんど。カーナビ接続だけする。 |
3.1GBプラン | 画像入りのメールを良くする、動画は見ない。 |
5GBプラン | 頻繁に画像のダウンロードをする。時々動画を見る。 |
10GBプラン | 数日に1回は長編映画などの動画を見る。 |
20GBプラン | 毎日動画を見る。 |
30GBプラン | 頻繁に動画を見る。 |
のような感じでしょうか。容量が大きい動画や画像をどのくらい使うかによって、選ぶプランが大きく変わってきます。高速通信容量を使い切ると追加するのにかなりのお金がかかりますので(1GB1,000円近く)、比較的お手軽な10GBプランを選んでおくのも悪くありません。
なお、高速通信容量が無いベーシックプランでもテザリングはできますが、かなり遅いのでテキストメールなどの限られた用途で使うくらいしか実用的ではありません。基本は高速通信容量がある3.1GBプラン以上を選ぶことになるでしょう。
テザリングをするときの注意点
楽天モバイルのSIMを使ってテザリングをする場合、幾つかの注意点があります。
テザリングを使えない端末がある
楽天モバイルのSIMに限らず、格安SIMを使う場合でテザリングができないということは基本ありません。ですが、テザリングができない場合も無いことはありません。それは、使っている端末によります。
端末種類 | テザリング可否 |
---|---|
SIMフリー Andoroid端末 | ○ |
SIMフリー iOS端末 | ○ |
docomo Android端末(docomoテザリング対応端末) | × |
docomo iOS端末(docomoテザリング対応端末) | ○ |
楽天モバイルはdocomo回線を利用しているので、楽天モバイルのSIMを挿してAPN設定をすれば基本使えます。
ですが、docomoのAndroid端末ではテザリング機能を使うと違うAPNへ接続するという仕様があるのです。テザリング機能を使うとdocomoのテザリング専用端末に接続しようとするのですが、楽天モバイルのSIMでは接続できないのでモバイル通信ができなくなるのです。
iOSではそういう設定は無いので、docomoのAndoroid端末を使用する場合は、テザリングは使えないと思ったほうが良いです。
ですので、テザリングを使うのであれば、SIMフリー端末を使うか、docomoのiPhone等を使いましょう。
スマートフォンのバッテリーをかなり消耗する
モバイル通信を行いながら、ルーターの機能も行いますので、スマートフォンが動きっぱなしになってバッテリーの減りが早くなります。長時間テザリングを行うのであれば、バッテリー切れを起こさないためにも、モバイルバッテリーを使うなど充電しながら行う必要があります。
高速通信容量が予想以上に使われてしまう可能性がある
ノートパソコンなどを使うと大きなファイルのやり取りが行われる場合があります。PC用のサイトを見ると画像や動画サイズが大きく表示され、そのまま高速通信容量に跳ね返ってきます。テザリングでパソコンを使う場合は特に注意する必要があるかもしれません。
楽天モバイルでのテザリングまとめ
楽天モバイルのSIMでテザリングを行う場合、必要なのがテザリング対応のスマートフォン(SIMフリーAndoroid端末、iOS端末推奨)です。
スマートフォンが普通に使える状態であれば、テザリング機能をオンにして、接続するパソコンやタブレットなどの設定を行えばすぐに使えますので、やってみると結構簡単なのです。
テザリング機能は普段使わなくても、何らかの理由でいきなり使う場面も出てくるかもしれませんので、できれば楽天モバイルのSIMはテザリング機能を使えるスマートフォンでの運用をおすすめしたいと思います。