MNPで10,000円キャッシュバック!など携帯ショップでいろいろなキャンペーンが行われていました。
同じ電話番号のまま他の携帯電話会社の携帯電話やスマートフォンを使うことができる制度というのはわかりますが、それ以上のことは何かと言われても結構わからないものです。
つまり、どういう制度かということを今一度おさらいしておきましょう。
MNPとはなにか?
まず、MNPは今はモバイルナンバーポータビリティの略になっています。
Mobile Number Portability
それぞれの頭文字をあわせてMNPです。携帯電話の番号を個人で持つ、ということになります。通常、携帯電話会社を変えるときは新しい携帯電話番号が発行されますが、今まで使っていた携帯電話番号を他の携帯電話会社でも使えるようにしたものです。
注意点
この制度は携帯電話番号を変えたくない場合に使いますが、幾つかの注意点があります。
MNP転出手数料がかかることが多い
今まで使っていた携帯電話会社からMNP転出する場合、手数料がかかることがあります。概ね2000円~3000円が多いのですが、いろいろな条件により1万円以上かかる時もあります。
これはそれぞれの会社によって違いますが、結構な負担額になりますので気をつけましょう。
通話契約でしか使えない
最近はいわゆる格安SIM業者ではデータSIM契約も簡単に利用できます。しかし、MNPは通話契約でのみ利用できるので、データSIMでは利用できません。SMS有りの契約でもダメです。
ですので、通話契約の電話番号をほかの携帯電話会社の通話契約へのみ移動できる形になります。
手続きが増える
MNPで同じ携帯電話番号を利用し続ける場合、そのための手続きが増えるので多少面倒です。
利用していた携帯電話会社ではMNP転出手続きをして「MNP予約番号」を取得する必要があります。しかも15日の期限付きです。
そして新しく利用する携帯電話会社にそのMNP予約番号を伝える必要があります。MNP予約番号を無くさないように注意する必要があります。
MNP予約番号をなくしてそのまま期限切れ失効したとしても、新たにMNP予約番号を発行出来ますのでそこは安心しましょう。
個人番号(マイナンバー)と混同する人がたまにいる
行政の制度である個人番号(マイナンバー)制度とは全く異なるものです。ただ、個人の番号ということで混同して荒れていたおじいちゃんがいたので、一応注意はしておきましょう。
メールアドレスは関係なし
携帯電話番号がそのまま他の携帯電話会社の契約でも使えるというのがMNPです。それぞれの会社が用意してくれているメールアドレス(~@docomo.ne.jp、~@ezweb.ne.jpなど)はその携帯電話会社がサービスで作っているものですので、MNPとは全く関係がありません。
これを同じと思って新しい携帯電話会社は使えないのを知って大騒ぎする方が実際にいますので、気をつけましょう。
まとめ
今まで使っていた電話番号を引き続き使えるようにする制度がモバイルナンバーポータビリティです。
ユーザー視点ではそれ以上でも以下でもありません。
必要があれば利用し、そうでなければ利用しなくても良い制度ですので、実際はあまり深く考える必要はありません。
ただ、通常とは違う点がありますので、そこはおさえておきましょう。