楽天モバイルで通話料が安くなるというCMを観たことがある人は多いと思います。
今までは大手の携帯会社(NTTdocomo、au、ソフトバンク)と契約して携帯電話やスマートフォンを使うことが多かったのですが、この数年は携帯電話料金が安くなるという沢山のサービスの名前を目にすることが多くなってきました。
楽天モバイルもそのひとつで、スマートフォンを使っていて料金が高いと思っていた人にとっては、かなり料金が安くなるというとてもありがたいものなのです。
できればスマートフォンは安く使っていきたいものです。
今まで使っていたスマートフォンの料金を安く出来る楽天モバイルについて紹介していきたいと思います。
楽天モバイルとはそもそも何?
楽天モバイルは、ネット通販でお馴染みの楽天市場を運営している楽天株式会社のグループ一員の会社です。その楽天モバイルが格安SIMと言われるサービスを運営して、今すごい勢いでユーザーが増えています。
楽天モバイルは、楽天グループの格安SIM会社ということになります。
格安SIM、格安スマホって?
格安SIM会社は、大手の携帯電話会社から回線を借りて携帯電話やスマートフォンのサービスを行っています。
回線を借りているというのはどういうことかというと、簡単なイメージとしては大手の携帯電話会社だけが使える道路を、格安SIM会社も使えるようにしてもらっています。大手の携帯電話会社は回線自体を作っているのでその分料金が高くなってしまいますが、格安SIMでは回線の使用料金を大手の通信会社に支払うだけで回線を使えるので、全体的なコストを下げることができるのです。
大手の携帯電話会社と同じ回線ということは通信できるエリアも同じになるので、格安SIMだからといって不安になることはありません。
楽天モバイルではNTTdocomoの回線とauの回線を使用しているので、電話の繋がりやすさやインターネットの繋がりやすさはNTTdocomoやauと同じなので安心です。
また、2019年10月には独自回線もスタートするので、注目しましょう。
そもそもSIMって何?
SIMというのは、携帯電話やスマートフォンに挿して使う重要な電話番号情報などが書き込まれている小さなカードのことです。基本としてこのSIMカードを携帯電話やスマートフォンをペアで使わないと携帯電話としての機能は使えないのです。
大手携帯電話会社のNTTdocomoでもauでもSIM同様のカード(UIM)を使っていますので、例外を除いて携帯電話やスマートフォンにはSIMは必要と思っておけば良いですね。
楽天モバイルの料金プラン
格安SIMの楽天モバイルで一番気になるのが、料金がいくらかかるかということです。
楽天モバイルの基本料金プランは以下の通りです。基本料金は必ず必要になる料金で、機能や通信容量によって必要額が変わります。
楽天モバイルの料金プランは大まかに分けると2つ。
スーパーホーダイと組み合わせプランです。
スーパーホーダイというのは、国内通話10分かけ放題オプションと1Mbpsの通信が使い放題(一部例外の時間帯あり)のセットプランで、何度も電話をかける人、LINEやメールをメインに使う人にとってはお得なプランになっています。
組み合わせプランは通話をするかデータ通信のみか、高速通信容量をどのくらいの大きさにするかという組み合わせを選べるプランです。
特に楽天モバイルではスーパーホーダイを推していて、条件にあえばかなりお得なプランになります。まずはスーパーホーダイをみてみましょう。
楽天モバイルイチオシのプラン、スーパーホーダイ
スーパーホーダイは、国内通話10分かけ放題と1Mbpsの通信を使い放題というプランです。スーパーホーダイをおすすめできる条件は以下のようになります。
- 10分以内の通話をたくさんする人
- LINEやメール、インターネットを見るなどの比較的軽めにインターネットを使う人
- ドコモ回線でOKな人
です。動画を見るなどのハードな通信を使うには少々厳しいですが、普通の使い方であればあまり気になる通信スピードではなさそうです。
料金は楽天会員がお得
スーパーホーダイの料金は4種類あり、高速通信容量が違います。高速通信容量が無くなっても1Mbpsで通信できるので、動画は厳しいですがメールやLINEなどでは通信が遅くてひどいストレスが掛かるようなことはほとんどありません。
そんなスーパーホーダイは、楽天会員であれば最初の2年間はお得に利用できます。
条件 | プランS (2GB) |
プランM (6GB) |
プランL (14GB) |
プランLL (24GB) |
---|---|---|---|---|
通常料金 | 2,980円 | 3,980円 | 5,980円 | 6,980円 |
楽天会員 (最初の2年間500円引) |
2,480円 | 3,480円 | 5,480円 | 6,480円 |
楽天ダイヤモンド会員 (さらに最初の1年間500円引) |
1,980円 | 2,980円 | 4,980円 | 5,980円 |
楽天会員ですと、最初の2年は500円引き、楽天のダイヤモンド会員であればさらに最初の1年間が500円引きされます
。基本料金はそこそこですが、最初の2年はかなり金額を抑えることができるので、1年使ってみて続けたいと思えばそのまま使い続けても良いでしょう。
長期割引も有効活用しよう
楽天会員割引の他にも、料金を安くする方法があります。
それは、長期割です。
2年、3年間の契約を約束するかわりに、最初の2年間の基本料金が安くなるというものです。
2年契約で毎月500円、3年契約で毎月1,000円の割引になります。
条件 | プランS (2GB) |
プランM (6GB) |
プランL (14GB) |
プランLL (24GB) |
---|---|---|---|---|
通常料金 | 2,980円 | 3,980円 | 5,980円 | 6,980円 |
2年契約 (2年間毎月500円引) |
2,480円 | 3,480円 | 5,480円 | 6,480円 |
3年契約 (2年間毎月1,000円引) |
1,980円 | 2,980円 | 4,980円 | 5,980円 |
長期割でも結構安くなりますね。この長期割は楽天会員割も併用できるので、さらにお得になるのです。
楽天会員割と長期割を併用
条件 | プランS (2GB) |
プランM (6GB) |
プランL (14GB) |
プランLL (24GB) |
---|---|---|---|---|
通常料金 | 2,980円 | 3,980円 | 5,980円 | 6,980円 |
2年契約・楽天割・ダイヤモンド会員割 (1年目1,500円引、2年目1,000円引) |
1年目:1,480円 2年目:1,980円 |
1年目:2,480円 2年目:2,980円 |
1年目:4,480円 2年目:4,980円 |
1年目:5,480円 2年目:5,980円 |
3年契約・楽天割・ダイヤモンド会員割 (1年目2,000円引、2年目1,500円引) |
1年目:980円 2年目:1,480円 |
1年目:1,980円 2年目:2,480円 |
1年目:3,980円 2年目:4,480円 |
1年目:4,980円 2年目:5,480円 |
最初の2年間はかなり費用をおさえることができるので、長期割の3年契約は有効に使っていきましょう。
電話をほとんどかけない、大量の高速通信容量が必要な人、データ通信だけを使う人は、組み合わせプラン
スーパーホーダイの1Mbpsはそこそこ速いとはいっても、高速通信をするには不足することがあります。できるだけ速い通信をしたい人は組み合わせプランがおすすめです。
また、電話をかけない人であればスーパーホーダイである必要はありませんので、組み合わせプランで充分になります。
au回線は組み合わせプランのみですので、auのスマートフォンを利用する方は注意しましょう。
データSIM (SMSなし) (docomo) |
050データSIM (SMSあり) (docomo、au) |
通話SIM (docomo、au) |
|
---|---|---|---|
ベーシックプラン | 525円 | 645円 | 1,250円 |
3.1GBプラン | 900円 | 1,020円 | 1,600円 |
5GBプラン | 1,450円 | 1,570円 | 2,150円 |
10GBプラン | 2,260円 | 2,380円 | 2,960円 |
20GBプラン | 4,050円 | 4,170円 | 4,750円 |
30GBプラン | 5,450円 | 5,520円 | 6,150円 |
ここで気になるのが通話SIM、データSIMなどの違いです。これを間違えると電話をかけることができないなど大変なことになりかねないので、おさらいをしておきます。
データSIM(SMSなし)
データSIMは、インターネット接続だけ使えるSIMです。タブレットなどの電話機能がないものに使うことが多いです。ドコモ回線のみの提供です。
050データSIM(SMSあり)
データSIMの一種ですが、050から始まる番号も付いています。050から始まる番号はIP電話で使う番号なので、ViberというIP電話サービスを使うけれども通常の通話は必要ない時はこのタイプになります。
あとはLINEなどのSMS認証が必要だけれど、通話は必要ないという場合も050データSIMで良いでしょう。
ドコモ回線とau回線での提供です。
通話SIM
普通の携帯電話として使うのであれば通話SIMになります。これが一般的なSIMで、普通に電話することが出来る一番わかり易いものですね。SMSも付いていますので、特に気にする必要はありません。
ドコモ回線とau回線での提供です。
スーパーホーダイと組み合わせプランを比べてみる
スーパーホーダイと組み合わせプランと比べてみましょう。
組み合わせプランのベーシックプラン通話SIM基本料1,250円+10分話し放題850円=2,100円になります。
スーパーホーダイ2GBの通常料金と比べると、880円の差額で2GBの高速通信容量と高速通信容量を使い切ったあとの1Mbpsの通信速度を使い放題ということになります。組み合わせプランでは低速の通信速度はかなりストレスが溜まるので、スーパーホーダイを利用するほうがより安心できます。楽天割や長期割を使えば最初の2年は組み合わせプランよりも安くできますよ。
スーパーホーダイの最大の利点とも言える1Mbpsでの通信に魅力を感じるのであれば、ぜひ検討して欲しいところです。
スーパーホーダイのプランの違いは高速通信容量だけだと思って問題ないので、1人で使うのであればプランSで十分です。
オプションも充実
基本料金だけではなく、必要によってはオプションを付けることもできます。
楽天でんわ、留守番電話サービス、楽天メール(メールアドレス)、楽天モバイルでスマートフォンを購入した時に付けられる端末保証、国内通話10分かけ放題(850円/月)などがあります。
なお、通話をする時は楽天モバイルでは、通話料金が30秒10円になる「楽天でんわ(無料オプション)」を利用して通話をすることが推奨されています。この楽天でんわのバリエーションとして10分通話かけ放題のオプションがあります。
この「楽天でんわ 10分かけ放題 by 楽天モバイル」を利用すると固定電話や携帯電話相手でも最初の10分は定額料金で電話がかけ放題になるので、何度も電話をかける人にとってはかなり通話料を抑えることができます。同じ10分かけ放題でも他社では通話品質が悪いという話も聞くことがありますが、楽天でんわの通話品質は特に悪い評判も聞かないので、安心して使えるということです。
楽天メールは(@rakuten.jp)アドレスが使える無料のオプションです。楽天モバイルを利用している人専用のアドレスになりますので、メールをよく使う人は使ってみましょう。
端末保証は、スマートフォン本体が水没など何らかのトラブルがあった場合、規定の金額でスマートフォンを交換できるものになります。新品の本体ではないものの、整備されたものが送られてくるので安心です。
楽天モバイルのメリット
シェア多くなってきた楽天モバイルには、独自のメリットがあります。
楽天スーパーポイントがもらえる
楽天モバイルの利用料金に応じて、楽天スーパーポイントがもらえます。100円につき1ポイントがもらえるので、楽天グループのサービスを利用している人にとっては嬉しいサービスです。
利用料金を楽天スーパーポイントで支払える
楽天モバイルの利用料金を楽天スーパーポイントで支払うことができます。毎月どのくらいのポイントを使うかを設定することができ、毎月500ポイントを楽天モバイルの支払いにあてるなどの使い方ができます。楽天市場でたくさんポイントをもらう人、つまり期間限定ポイントを多く貰う人にとっては、楽天モバイルはおすすめできるのですね。
楽天市場でのポイント還元が2%アップ
楽天モバイルを契約しているユーザーは、楽天市場で買い物をした時にもらえる楽天スーパーポイントが2%増えます。
楽天グループだからこそのサービスで、よく楽天市場を利用する方にとってはかなり嬉しいポイントです。もちろんこの特典でもらった楽天スーパーポイントを楽天モバイルの支払いに回すことができますので、相乗効果が高いのです。
端末のセールが多いので初期投資を抑えることが可能
楽天モバイルはスマートフォンを楽天スーパーセールなどでで安く販売することが非常に多いです。格安SIMにしたくてもスマートフォン購入費などの初期投資が多くてできなかった人でも、楽天モバイルでは端末代金を抑えて契約しやすくなっています。
公式サイトなどで行われているセール情報を見て、安い端末を選ぶのが良いでしょう。
楽天モバイルにおいては、NTTdocomo回線の契約でれば、NTTdocomo販売のスマートフォン、au回線であればau販売のスマートフォンを使うことができます。
APNの設定を楽天モバイルのものにすれば、あとは楽天モバイルのSIMを挿入すればOKです。
新しくスマートフォンを買わなくても手持ちののスマートフォンを使えるので、NTTdocomoやauから楽天モバイルに変える時は初期投資が少なくて済むと思います。
楽天モバイルショップ店舗で契約できる
格安SIMの申込み受付がインターネットだけのところもあります。楽天モバイルは直営ショップもありますし、一部の家電量販店や携帯ショップでも扱っています。店頭では動作チェックを行いながら契約することができるので、格安SIMが初めての方でも安心です。
目の前で通話ができるかどうかを確認したり、インターネットに繋がることを確認できるという安心感はかなり大きいです。より安心するためにも楽天モバイルショップへ行くのもおすすめです。
楽天モバイルのデメリット
楽天モバイルはメリットが多いですが、デメリットも無いわけではありません。格安SIMだからこそのデメリットもありますが、気をつけておきたいですね。
混雑時に通信速度が遅くなる傾向がある
格安SIMの傾向ですが、お昼ごはん時、午後5時以降など、通信速度が遅くなる時間帯があります。沢山の携帯電話ユーザーが使う時間帯ですので、格安SIM全体に影響するポイントです。これは楽天モバイル側が解消するのはなかなか大変なので、ある程度の割り切りは必要かもしれませんね。
スーパーホーダイでも12:00~13:00、18:00~19:00の時間帯は300kbpsになりますので、この時間に使う場合は気をつけましょう。
キャリアメールが使えなくなる
今まで@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jpなどのキャリアメールを使っていた人は、そのメールアドレスは楽天モバイルでは使えません。
それぞれの会社が無料サービスとして提供していたので、別会社と契約したのであればそのメールアドレスは使えないのです。Gmailなどの携帯電話会社とは関係ないメールアドレスを使うか、楽天メールというオプション(無料:@rakuten.jpのメールアドレス)を使いましょう。
違約金が高い
楽天モバイルには早期に解約した場合、契約解除料として9,800円(税別)がかかります。
通話SIMの1年以内の解約、一部のデータSIM契約の6ヶ月以内の解約、スーパーホーダイの期限内の解約という感じで、一種の縛りとも言えます。
早期に解約すると契約解除料がかかりますので、気をつけましょう。
楽天モバイルへMNPをしよう
楽天モバイルもMNP(モバイルナンバーポータビリティ)に対応しているので、大手携帯電話会社から電話番号を変えずに楽天モバイルへ移ることができます。
MNPで携帯電話会社を変える場合は、どこからどこに移る場合でも流れは変わりません。
- 現在使っている携帯電話会社でMNP予約番号を入手
- 楽天モバイルにMNP予約番号を持って契約を申し込む
- SIMを入れ替えてAPN設定(ネットワーク設定)をする
- MNP切替をする
という流れです。MNP切り替えはちょっと分かりづらいところもありますが、店頭では終わってから渡されますし、Web申し込みでもMNPの切り替え専用の電話受付に電話するか、MNP切り替え終わってから発送されるのでそんなに難しくはないので安心しましょう。
主な会社のMNP予約番号取得先
電話で | webから | 店頭 | |
---|---|---|---|
docomo | 151(ドコモ携帯から) 0120-800-000(一般電話) |
My docomo(PC)から可能 | ドコモショップ |
au | 0077-75470(au携帯電話・一般電話:無料) | ケータイのみEZwebから可能 auお客さまサポートから申込み |
auショップ / PiPit各店 (一部除く) |
Softbank | *5533(ソフトバンク携帯電話:無料) 0800-100-5533(フリーコール :無料) |
3G ケータイ版のみMy SoftBankから可能 | ソフトバンクショップ |
Y!mobile | 116(ワイモバイルの電話) 0120-921-156(他の電話) |
My Y!mobileから | ワイモバイルショップ |
UQmobile | 0120-929-818 | my UQ mobile | - |
楽天モバイルを使ってみよう
新規契約、またはMNPで移動が終わったら、晴れて楽天モバイルユーザーの仲間入りです。
使い方は基本的にどの格安SIMでも変わりませんが、使用するアプリが違うこともあります。楽天モバイルでよく使うアプリは最初にインストールしておいて、使い勝手を良くしておきましょう。
楽天モバイルSIMアプリ
楽天モバイル利用中の残り高速通信容量の確認をメインで使うと思いますが、その他にも登録情報の変更やオプションの申込みなど、便利な機能が詰まっています。楽天モバイルを利用するのであれば、まずは楽天モバイルSIMアプリは入れておくべきアプリです。
楽天モバイル SIMアプリ
Rakuten, Inc.無料posted withアプリーチ
楽天でんわ
楽天でんわは、楽天モバイルで標準的に使うダイヤルアプリです。楽天でんわの通話料は30秒10円で、通常の通話料金は30秒20円ですので半額になります。
楽天でんわオプションを付ける必要がありますが、楽天でんわオプションの基本料金は無料ですので、通話料金を安くするには必須と言えます。「楽天でんわかけ放題」を使う場合も、楽天でんわで行う事になりますので、どちらにしても楽天でんわアプリは入れておきましょう。
楽天でんわ
Rakuten Communications Corp.無料posted withアプリーチ
まとめ
楽天モバイルは、同じようなオプションや容量で組み合わせると、大手携帯電話会社で契約しているときよりもかなり安く使うことができます。
特に国内通話かけ放題のオプションは格安SIMの中でも数少ないオプションですので、通話を良くするから大手携帯電話会社をずっと使っていた人でも楽天モバイルでは十分に対応できるでしょう。
楽天モバイルで今までの携帯電話料金を安くして、よりお得にしていきましょう。